おでんに欠かせない食材の一つである大根。その味わい深さとほっこりとした食感は、誰もが楽しむポイントですが、作る側にとっては少し難しい部分もあります。特に、どの部分を使い、どのように下ごしらえをするかで味や食感が大きく変わるため、知識が必要です。
そこで今回は、「おでんに最適な大根の部位」と「下ごしらえのポイント」について解説していきます。
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おでんに最適な大根はどの部分?
まず、大根のどの部分をおでんに使うべきかですが、結論としては葉に近い上部と中央部分がベストです。一方で、根元の部分は辛みが強いため、避けた方が無難です。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
⚫︎上部(葉に近い部分):甘みが強く、元々柔らかいのが特徴です。
⚫︎中央部分:甘みと歯ごたえのバランスが良く、煮込む料理に最適です。
おでんに適しているのは、特に中央部分です。柔らかすぎず、しっかりとした食感を保ちながら煮崩れしにくいのが理由です。上部も使えますが、煮込むと崩れやすく、甘さが強すぎることがあります。
ちなみに、上部の柔らかさを活かすなら、生食や大根おろしとして使うのがベストです。
大根の下拵えをしよう
おでん用の大根をさらに美味しく仕上げるためには、適切な下ごしらえが欠かせません。生のまま使うこともできますが、火の通りが悪く、特有の臭みが残ることがあります。これを防ぐために、以下のポイントに沿って下ごしらえを行いましょう。これだけで、大根がしっかり味の染みた絶品おでんに変わります。
1 皮は厚めに剥く
大根の皮のすぐ内側には、繊維質が多く硬い層があります。この部分は味が染みにくく、食感も悪いため、皮を厚めに剥いて取り除くのがおすすめです。
2 面取りを行う
大根の角を少し削る「面取り」をすることで、煮崩れを防ぎます。角があるとそこから火が入りやすく、形が崩れる原因になります。
3 隠し包丁を入れる
大根の中心部まで味を染み込ませるために、断面に包丁で十字に切れ込みを入れましょう。これにより、煮込んだときに味がしっかり中まで届きます。
4 米のとぎ汁で下茹で
米のとぎ汁を使って下茹ですると、ぬかの成分が大根のえぐみや臭みを取り除いてくれます。とぎ汁がない場合は、少量のお米を使い、ティーバッグなどに入れて一緒に茹でても効果的です。
5 水から茹で始める
熱湯に入れるよりも、水からゆっくりと茹でることで、大根全体にムラなく火が通ります。ジャガイモなどの根菜類も同様の方法で茹でると良い結果が得られます。
この下ごしらえを行うことで、おでんの大根は格段に美味しくなります。
いつお鍋にいれるといいのか?
おでんに使う大根の下ごしらえが整ったところで、次はお鍋に入れるタイミングについて考えていきますね
大根を鍋に入れるタイミング
⚫︎真ん中付近の部位を使う場合は、最初から鍋に入れてOKです。この部分は程よい硬さと甘みがあり、煮込むことで味がしっかり染み込みます。
⚫︎上部(葉に近い柔らかい部分)を使う場合は、煮崩れしやすいので、煮込みの中盤あたりから入れるのがおすすめです。ただし、柔らかく仕上げたい場合は、最初から入れても大丈夫です。
このタイミングはあくまで目安ですので、お好みの食感に合わせて調整してください。
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